『[新版]韓国 朝鮮を知る事典』 平凡社 (2014)
という本に、次のような内容が記載されていました。
綴字例①の나をとればㄴがn音を,ㅏがa音を表して,naの音節を表記したことになる.このように母音素と子音素を明確に分析しながら音節文字として表記するハングルの構成原理は,中国音韻学や,陰陽五行説による丶(天),ㅡ(地),ㅣ(人)の象徴などにもとづくもので,漢字のくずし字などから平仮名が成立する(例えば,奈→な)過程とはまったく異なる.
母音字母は,ɐ<丶>,ɯ<ㅡ>,i <ㅣ>を基礎に,a<ㅏ>,ə<ㅓ>はɐ<丶>とi <ㅣ>とを,o<ㅗ>,u<ㅜ>はɐ<丶>とɯ<ㅡ>とをそれぞれ逆向きに結合して形成されたものである.これは,当時の母音調和による陽母音a<ㅏ>,o<ㅗ>,ɐ<丶>と陰母音ə<ㅓ>,u<ㅜ>,ɯ<ㅡ>の対立を反映している.
なんだか難しいことが書いてあるのですが、
この中に「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」や
「天地人(てんちじん)」がでてきますよね。
…陰陽五行説とか出てきてるし…
少し風水の勉強をしていたことは 前にも書きましたが、
実は東洋医学も かじったことがあるので…
陰陽五行説という言葉には、馴染みがあります。
まさか、韓国語の勉強をしていく中で出てくるとは思いませんでした^^;
上記の説明では、イメージしにくいかもしれませんが
丶(天),ㅡ(地),ㅣ(人)の三才(さんさい)を
組み合わせてハングルを作っていて
また、陽母音と陰母音があるってことなんでしょうね。
では、わかりやすいように、私なりの図解を…
この図では、丶(天)を「●」を使って「太陽」といったり、
ㅡ(地)を「地平線」などと表現することにします。
イメージは、こんな感じでしょうか。
まとめると
ㅏ ㅗ は、陽母音 覚え方 ‥ 短い棒(天)が 右か上
ㅓ ㅜ は、陰母音 覚え方 ‥ 短い棒(天)が 左か下
ちなみに
ㅣ は、中性母音 というそうです。
上の引用の2つ目に
『 陰母音ə<ㅓ>,u<ㅜ>,ɯ<ㅡ> 』
とあるので
ㅡ は、陰母音?
(あくまでの想像の域です。言及してる書物があればいいな~)
ここで、くっつき方の法則があって
陽母音+陽母音 または 陽母音+中性母音
陰母音+陰母音 または 陰母音+中性母音
陽母音と陰母音がくっつくことはないのです。
確かに
ㅘ は、陽+陽 だし、
ㅝ は、陰+陰 ですね。
なので、
ㅗㅓ(陽+陰)
ㅜㅏ(陰+陽)
は存在しないということです。
(↑パソコンでうまく一文字にならなかったので、打ち間違えることはないようです…ちょっと安心)
発音する時も
陽母音は、明るく、軽く、高い感じの音
陰母音は、暗く、重く、低い感じの音
という風に意識してみると、うまくいくかもしれませんね。
単なる記号や暗号にしか見えてなかったハングルが
これでちょっと区別できるようになってきました 😀
かなり前進したぞー!